読書
この年になって気付いたんですが、自分の読書の傾向とか読書歴とか本棚の中身を結構誰かに披露(?)するのってよく考えたらすごくなんというか恥ずかしいことかもしれないんですよね。
ぶっちゃけ自分の恋愛遍歴を語ったり自分の黒歴史を語る方がましなレベルで。
「趣味は何ですか?」
と訊かれたら
「読書です」
と答える人間ではあるんですが、
「どんな本読むんですか?」
と突っ込んで訊かれたら、
「村上春樹が好きなので、ほぼそれです」
と何の恥ずかしげもなく臆面もなく答えてたのは、たぶん高校生くらい時。
「江國香織さんが好きです」
と答えたのは初めて彼氏ができた大学生の時。
その頃は、「その人の小説どこがいいんですか?」と訊かれたら、嬉々としておすすめの話や文章の構成とか内容の奥深さを知ったかぶった顔して語ってました。その小説家の生育過程とか人生観とかいろいろ調べたり、メルアドとかをそれにちなんだものにしてみたり…今思い出すと恥ずかしい。図書委員長だったというのもそれに追い風を与えて、図書委員で発行する図書新聞にその作家のどこが良いかとかをひたすら書いてました。
ただ、もう、最近は
「小説とかたまにエッセイを読んでます」
と当たり障りなく答えてます。
「好きな作家さんとかいるんですか?」
と訊かれてもお茶を濁す感じで
「特に…本屋さんで目に留まったものを買ったりしてるだけなんで~…」と。
この年になってようやく自分の読書の傾向とかを語るのが恥ずかしいということに至って前述したように誤魔化すようになったわけなんです。
これって私だけかしら。
ちなみに読んで衝撃を受けた作品を挙げろといわれたら
遠藤周作「海と毒薬」
芥川龍之介「河童」
を挙げます。
わー偏ってる。