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とりあえずその時に書きたいことを書くだけのブログ

働くこと

20日付で職場を退職しました。

今月末に今住んでいる場所を離れて結婚するため、という円満退職でした。

 

私の職業はちょっと特殊で分かる人には分かるかもしれない、接客業だけど体力仕事。一人一人のお客様に短くて20分、長いと3時間近く時間(&気)を遣う仕事です。

人と接することが好きだし喜んでもらうことが好き、ということと数年前の体調崩した頃に影響を受けて始めたこの仕事ですが、まぁ好きなことは仕事にするもんじゃない、と何度も思いました。その仕事が好きであればあるほど、その中で辛いこと・しんどいこと・悲しいこと・理不尽に思えることetc...があると、一気に仕事に対してのモチベーションが下がるのはもちろん、不信感を抱いてしまうんですよね。私のしたいと思ってたことは現実はこんなにも醜い、理不尽なことばかりなものだったのか、という。

それならお金のため、生活のため、となんぼか割り切って黙々と何か別の仕事をして、趣味としてその好きなことをすればいいんじゃないか、と考えたのは前の職場を逃げるような形で退職したとき。前の前の職場を辞めた時は、

まだ大丈夫だろう、ほかの職場ならこんなことにはならないはず。今回はたまたま、運が悪かったから。

と思ってたんですが、前の職場での色々があって、本当にこの仕事に対して絶望感を抱いてました。

 

20日に辞めた職場はそんな時に、期待せずに面接受けに行って採用されたので働き始めた感じです。ぶっちゃけ自宅から近いからという単純な理由でした。またここも同じ感じだったら今度こそもうこの仕事は続けるまい、と。

その考えは覆され、今の今まで働くことが出来、職場の人にもお客様にも惜しまれつつ退職という形になれました。

なんでこんなに続いたんだろうな、というのはもちろん職場の人間関係や待遇面が良かったとか、そういうのも大きな要因でしたけど、実際働き始めた時わりと絶望感を持ってたのが逆に良かったのかも、と。

大きな何か期待とか展望とか持ちすぎず、淡々とでもお客様にはしっかりと、感情を出来るだけフラットにして働けたのが良かったのかもしれません。この職場でも働く中でやっぱり辛いことも悲しいこともしんどいこと、理不尽なことはありましたが、でも感情をフラットにしていたのであまりそれに煩わされることがなかったように思います。まぁ簡単に言ってしまえば私が今まで未熟だっただけの話か、というだけになりますが。

もちろん、何か期待や希望、展望をもって仕事をするのは大事です。それがあることでやる気というものは出るのでしょうし。ただそれだけに振り回されると、自分が成長できないだけで周りをどうにかしようとする傾向になってしまうのかな、とふと思いました。いや、本当に周りが悪い場合は改善要求したり、最悪逃げてもいいと思いますけど。まぁ、まずは自分の希望・期待・展望に振り回されずに、自分自身の今の在り方をもう一度見直してみてもいいのかも、と。

 

退職の時に心から「ここで働けて本当に良かった」と思い、「あなたにここで働いてもらって本当に良かった」と思われる、そんな働き方が出来るのは幸せなことですね。